NHKの放送をきっかけに、身体の中で起きていることをやさしく解説します
先日、NHKで「炎症ドミノ」という言葉が紹介されました。
タイトルは少し強く感じるかもしれませんが、私が大切だと思ったのは、熱中症を脱水だけの問題として見ない視点です。
整体の現場でも、夏になると
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強いだるさ
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頭の重さ
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首肩のこわばり
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食欲低下
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寝ても回復しない感覚
を訴える方が増えます。
もちろん、すべてが重症熱中症ではありません。
ただ、「身体は暑さに対して想像以上に大きな仕事をしている」ということは、多くの方に知ってほしいと感じています。
まず大事なことをお伝えします。
「炎症ドミノ」は、熱中症の重症化をわかりやすく説明するための表現です。
専門的には、
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細胞ダメージ
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炎症性サイトカイン
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血管障害
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腸管バリア破綻
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多臓器障害
といった流れで説明されます。
難しく見えますが、今日はドミノ倒しのイメージだけ持ってください。
炎天下や高温環境が続くと、身体は体温を下げようと必死に働きます。
その時、
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水分が失われる
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血流が変化する
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細胞に負担がかかる
ということが起こります。
ここではまだ、「少し疲れた」程度に感じることもあります。
2枚目:身体が「異常だ」と気づく
傷ついた細胞は、免疫に向かって
「ここでトラブルが起きています」
という信号を出します。
すると炎症反応が始まります。
炎症は本来、悪者ではありません。
傷を修復するための大切な反応です。
問題は、炎症が強くなりすぎた時です。
すると、
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血管の内側が傷つく
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血液の流れが悪くなる
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さらに細胞が傷つく
という連鎖が起こります。
ここでドミノが次々に倒れ始めます。
4枚目:腸も影響を受ける
意外に感じるかもしれませんが、重い熱ストレスでは腸も影響を受けます。
腸のバリア機能が弱くなると、本来は腸の中にとどまるものが体内へ入りやすくなり、炎症をさらに強めることがあります。
つまり、
暑さ → 炎症 → 腸 → さらに炎症
というループができることがあります。
ここがNHK報道で強調されていた点です。
熱が下がっても、体内の炎症がすぐに消えるとは限りません。
「少し楽になった」
と感じても、身体の中では回復途中ということがあります。
もちろん、多くの軽い熱疲労は休息で改善します。
ただ、
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水分が飲めない
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強いだるさが続く
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意識がぼんやりする
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吐き気が強い
場合は、「一晩寝れば大丈夫」と自己判断しないことが大切です。
重症になる前には、こんなサインが出ることがあります。
黄信号
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強い疲労感
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頭痛
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吐き気
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集中力の低下
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首肩の強いこわばり
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呼吸が浅い感じ
これらは「ただの肩こり」と区別が難しいこともあります。
だからこそ、夏の不調は身体全体で見ることが大切です。
ここで大切なのは、怖がりすぎることではありません。
私が意識したいのは、最初の1枚を倒さないことです。
① のどが渇く前に水分をとる
一気飲みではなく、こまめに。
② 暑熱順化を意識する
涼しい時間に軽く歩く、入浴で汗をかくなど。
③ 睡眠を削らない
回復の時間を確保する。
④ 冷房を使いながら、冷やしすぎない
温度差を大きくしすぎない。
⑤ 胃腸を疲れさせすぎない
冷たいものの連続を避け、食事リズムを整える。
この話は、熱中症だけの話ではありません。
私はここに、原因分析メソッドの「身体の見方」と共通するものを感じています。
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だるさだけを見る
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頭痛だけを見る
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肩こりだけを見る
のではなく、
その前に身体で何が起きていたか
を見ること。
暑さ、睡眠、呼吸、胃腸、血流、筋肉
身体は全部つながっています。
最後に
夏の不調を、「気合いで乗り切る」時代から、
身体のサインを早く理解する時代
へ変えていくことが大切だと思います。
もし最近、
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寝ても回復しない
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夏の疲れが長引く
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首肩や顎のこわばりが強い
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胃腸の不調もある
という場合は、症状を別々に見るのではなく、身体全体のつながりを一度整理してみてください。
身体には理由があります。
そして、その理由を知ることが、重症化を防ぐ第一歩になることもあります。
